バイナリーオプションで利益を上げるには『勝てる時間帯』を把握する必要があります。
そして、時間帯を考える際に着目すべきなのが「市場の特徴」です。
つまり、取引時間帯ごとの攻略法とは、その時にオープンしている市場を制する方法ということになります。
市場に大きな影響を与える要因がいくつかあるので、それらを丁寧に見ていき、勝てる時間帯を見つけましょう。
バイナリーオプション取引の時間帯を決めるために必要な知識

ここでは、バイナリーオプション取引をする時間帯を決める上で知っておくべき知識について解説します。
時間帯を決める上で、次の2つの知識は絶対に押さえておきましょう。
レンジ相場とトレンド相場
相場は大きく分けて、「レンジ相場」と「トレンド相場」の2種類があります。
- レンジ相場:一定の値幅を行ったり来たりする相場
- トレンド相場:トレンド(一定方向に価格が上がり続けるor下がり続ける)が現れている相場
この2つの相場では全く違う値動きをしますので、勝てる方法も異なってきます。
順張りと逆張り
バイナリーオプションの手法も大きく2つに分けられます。
「順張り」と「逆張り」と言われますが、この2つは先ほどご紹介した2つの相場の違いで使い分けます。
順張りとは…
トレンドに沿ってエントリーする手法
相場が右肩上がりの時はHIGHで、逆に右肩下がりの時はLOWでエントリーする。
逆張りとは…
値動きと反対の方向にエントリーする手法
レンジ相場で有効で、相場が天井圏・底値圏に到達した時にそれまでの値動きとは逆の方向にエントリーする。
なお、順張りと逆張りについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

バイナリーオプション取引で負ける時間帯

どんな取引時間でも市場の特徴を掴んでいれば勝つことができるのですが、バイナリーオプション初心者は避けたほうがいい時間帯というのはあります。
はじめのうちは、そういう取引時間帯は取引を控え、相場がどのように動くかをじっくりと観察するようにしましょう。
①市場が開く時間帯
市場がオープンする前後30分は相場が大荒れすることがあり、テクニカル分析が通用しないことが多いです。
そのため、バイナリーオプションを初めて日が浅い初心者が負けやすい取引時間帯と言えます。
市場が閉じている間にも各企業や政府は経営や政策を実施し、世界各国の経済活動や政治活動は続いています。
機関投資家や大口の個人投資家は、前日までの相場や各国の動きを見て、翌日の市場オープンでどのような相場になるかを予測し、時には利確や損切りをします。
そのため、市場オープン時間に大量の資金が動き、相場が荒れるのです。
この大口投資家の動きというのは不規則なことが多く、過去の短期的な相場の動向をベースに組み立てられたテクニカル指標には反映されないことが多いため、テクニカル分析通りに相場が動かないことが多いのです。
市場が開く時間帯 | |
---|---|
東京 | 9時 |
シンガポール | 10時 |
香港 | 11時 |
フランクフルト | 16時30分(夏時間)/17時30分(冬時間) |
ロンドン | 16時30分(夏時間)/17時30分(冬時間) |
ニューヨーク | 22時30分(夏時間)/23時30分(冬時間) |
トロント | 22時30分(夏時間)/23時30分(冬時間) |
※夏時間:3月第2日曜日~11月第1日曜日 ※冬時間:11月第1日曜日~3月第2日曜日 |
バイナリーオプションで負けやすい時間帯 | |
---|---|
東京 | 8時30分~9時30分 |
シンガポール | 9時30分~10時30分 |
香港 | 10時30分~11時30分 |
フランクフルト | 16時~17時(夏時間)/17時~18時(冬時間) |
ロンドン | 16時~17時(夏時間)/17時~18時(冬時間) |
ニューヨーク | 22時~23時(夏時間)/23時~24時(冬時間) |
トロント | 22時~23時(夏時間)/23時~24時(冬時間) |
②米雇用統計発表直後の時間帯
米雇用統計とは…
月の一度発表されるアメリカの雇用状況を調査した統計のことです。「失業率」と「非農業部門雇用者数」が特に注目されます。
初心者の方は、絶対に米雇用統計発表直後の時間帯に取引していはいけません。
次の動画をご覧ください。
米雇用統計は、毎月第一金曜日の日本時間21:30(4月~10月)、22:30(11月~3月)に発表されます。
2021年の米雇用統計スケジュール | |
---|---|
発表日 | 発表時間 |
2021年1月8日 (金) | 22:30 (冬時間) |
2021年2月5日 (金) | 22:30 (冬時間) |
2021年3月5日 (金) | 22:30 (冬時間) |
2021年4月2日 (金) | 21:30 (夏時間) |
2021年5月7日 (金) | 21:30 (夏時間) |
2021年6月4日 (金) | 21:30 (夏時間) |
2021年7月2日 (金) | 21:30 (夏時間) |
2021年8月6日 (金) | 21:30 (夏時間) |
2021年9月3日 (金) | 21:30 (夏時間) |
2021年10月8日 (金) | 21:30 (夏時間) |
2021年11月5日 (金) | 22:30 (冬時間) |
2021年12月3日 (金) | 22:30 (冬時間) |
③重要経済指標発表前後
経済大国と呼ばれるような国の経済指標が発表される前後の取引時間帯も相場が荒れやすいです。
バイナリーオプションは始めたばかりの初心者はエントリーを控えるのが無難でしょう。
ボラティリティとは…
株価の値動きの「幅」のことです。
基本的にはパーセントで表し、
- ボラティリティが大きい⇨値動きの幅が大きい
- ボラティリティが小さい⇨値動きの幅が小さい
となります。
経済指標は正式な発表が行われる前に予測値が出ます。
それを見て発表時の相場がどのような動きをするのか予想するのですが、大切なのは、より多くの投資家がその数値をどう捉えてどう取引するかを予測することです。
なお、重要経済指標が発表される際に相場が荒れる時間帯は発表前後30分~1時間です。
はじめは、その時間帯の値動きと経済指標の関係を観察してみましょう。
アメリカの雇用情勢を示す指標の一つです。特に重要なのが、非農業部門雇用者数と失業率で、この数値はFRBの金融政策にも影響します。
発表日:毎月第1金曜日
発表時間帯:
- 夏時間:日本時間午後9時半
- 冬時間:日本時間午後10時半
政策金利とは、中央銀行が各金融機関に融資をする際の金利のことです。特にアメリカのものが注目されますが、こちらは年8回、約6週間ごとに開催され、最終日に結果が発表されます。
発表時間:
- 夏時間:日本時間午前3時15分
- 冬時間:日本時間午前4時15分
インフレ動向を示す物価関連の経済指標で、各国が発表します。日本やアメリカではCPI、欧州では加盟各国のCPIを取りまとめたものとして「HICP」と呼ばれます。
発表日:毎月15日前後(アメリカの場合)
発表時間:
- 夏時間:日本時間午後9時半
- 冬時間:日本時間午後10時半
ISM製造業景況指数は、米供給管理協会が製造業約350社の仕入れ担当役員にアンケート調査をした結果を取りまとめたもので、景気転換の先行指標とされています。
発表日:毎月第1営業日
- 夏時間:日本時間午後11時
- 冬時間:日本時間午前0時
こちらは、米供給管理協会が非製造業約370社の購買担当役員に、1か月前と比べて「事業活動」「新規受注」「雇用」「入荷遅延」の4項目について実施したアンケート調査を元にした景気転換の先行指標とされています。
発表日:毎月第3営業日
- 夏時間:日本時間午後11時
- 冬時間:日本時間午前0時
なお、経済指標については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

バイナリーオプション取引で勝てる時間帯

基本的に、バイナリーオプションで勝てる時間帯は『相場が荒れにくい時間帯』になります。
ただし、「荒れやすい取引時間帯以外は勝てる取引時間帯」と安易に考えてはいけません。
バイナリーオプションは、相場が荒れにくい時間帯以外にも、トレンドが発生しやすい取引時間帯とそうでない時間帯を把握することでより勝ちやすくなります。
そこで、トレンド相場とレンジ相場それぞれの勝てる時間帯をご紹介します。
トレンド相場で勝ちやすい時間帯
「自分は順張りで攻めていく!」という人は、トレンドが発生しやすい取引時間帯を知っておくといいでしょう。
では、どういう状況だとトレンドが発生しやすいかというと、基本的に通貨の取引量が多い時間帯です。
通貨シェア率を見るとどの通貨が取引量が多いのかが一目瞭然なのですが、日本人トレーダーが着目すべき通貨は通貨シェア率の高い次の3つです。
- 米ドル:43.8%
- ユーロ:15.6%
- 日本円:10.8%
また、順張りで勝負するトレーダーにとって「ゴールデンタイム」と呼ばれる取引時間帯があるのご存知でしょうか?
その時間帯とはずばり、
日本時間の22時~翌朝2時頃までです。
なぜこの時間帯がゴールデンタイムかというと、ニューヨーク市場とロンドン市場の両方が開いていて為替取引量が最も多くなるからです。
そのため、順張りで取引するなら、取引時間をゴールデンタイムである「日本時間22時~翌朝2時頃」に合わせると勝ちやすくなるでしょう。
レンジ相場で勝ちやすい時間帯
順張りとは逆に「逆張りで取引したい!」という人はレンジ相場を狙うことになりますが、こちらは取引通貨量の少ない時間帯を選びましょう。
では、取引通貨量の少ない取引時間帯はというと、
日本時間の午前中から夕方までの東京市場が開いている時間帯です。
この時間帯は、ロンドン市場もニューヨーク市場も開いていないため為替の動きが比較的穏やかです。
- トレンド相場の場合:日本時間22時~翌朝2時頃
- レンジ相場の場合:東京市場が開いている時間帯(午前中~夕方頃)
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市場ごとの勝ちやすい時間帯
実は、市場ごとにも勝ちやすい時間帯とそうでない時間帯というものがあり、それぞれ市場の特徴を知っておくとトレードしやすくなります。
世界の市場は、大きく次の4つに分けられます。
ちなみに、市場が開く順番は、オセアニア市場(5:00~14:00)→アジア市場(9:00~19:00)→ヨーロッパ市場(17:00~3:00)→ニューヨーク市場(22:00~7:00)です。
オセアニア市場の特徴

オセアニア市場は、ニューヨーク市場で通貨が動き切った後にオープンするので、流動性は圧倒的に低くなります。
そのため、全体的にはレンジ相場になりやすいですが、ちょっとしたことでも激しく為替が動くという時間帯でもあります。
逆張りでレンジ相場を狙うなら、ニューヨーク市場が終了し、東京市場がオープンする9時までの時間帯を狙いましょう。
窓あけとは…
金曜日の終値と月曜日の始値が乖離する減少のことです。
また、通貨の流動性が低いだけに、個人でも相場を動かしやすいというのもオセアニア市場の特徴です。
中でも、投機筋による日本人トレーダーのストップロスを狙ったミセスワタナベ狩りが行われ、相場が急落することがあります。
ストップロスとは…
FXの手法の一つで、為替レートが自分の不利な方向に変化してきた場合に、それ以上の損失を出さないために損切りをすることです。
ストップ狩りは、このストップロス注文を意図的に成約させて利益を得ます。
このように、予測不可能な相場の動きが起こりやすいので、バイナリーオプションにおいては初心者にはちょっとハードルが高い時間帯だと言えます。
アジア市場の特徴

アジア市場はニューヨーク市場に比べて、値動きが小さいことで有名です。
具体的には、クロス円の通貨は激しく小刻みに上下し、レンジ相場を形成します。
そのため、ボックス圏を狙った逆張りが有効です。
ただし、東京市場の場合、
- オープンとクローズ時には、前後のマーケットトレーダー(ニューヨーク市場とヨーロッパ市場)が参入してくるので相場が荒れやすい
- 15時くらいからはロンドン市場のトレーダーも徐々に参加してくるのでレンジ相場が続きにくい
といった特徴があるため、逆張りを狙うなら、午前中から15時くらいまでを目途に行いましょう。
なお、アジア市場でも経済指標などの発表時には相場が荒れます。
ヨーロッパ市場の特徴

ヨーロッパ市場の中心はなんといってもロンドン市場です。
ロンドン市場は、日本時間の夕方から翌早朝にかけてオープンしていますが、この時間はやはりヨーロッパ圏の通貨が多く取引されます。
具体的には、EUR/GBPやEUR/CHFなどで日本円を含まない通貨ペアの動きが活発です。
ロンドン市場では、アジア市場とニューヨーク市場でのトレーダーの思惑も入り乱れるので相場が荒れやすく、前半と後半で全く別のトレンドが発生したりもします。
例えば、アジア市場中心でトレードしていたトレーダーが損切りをするのもこの時間帯で、それを利用してヨーロッパの投資家が仕掛けてくるので、アジア時間で発生したトレンドと真逆のトレンドが発生したりもします。
また、日本時間の21時にはニューヨーク市場もオープンするので、相場が波乱状態になりやすいです。
オプションカットとは…
オプション(一定の価格での買う権利や売る権利)を行使しない場合に、反対売買をしてオプションを解消することです。
まとまった取引が入ることもあり、相場は非常に動きやすいです。
ロンドン市場の前半と後半では全く違う値動きを見せるので、ダマシに遭いやすいです。
そのため、入れ替わりの時間帯はエントリーを避けたほうが無難でしょう。
また、ロンドン市場にはロンドンフィキシングがあります。
ロンドンフィキシングとは…
金のスポット価格を決めることです。
金の価格が決まると金の需要に影響が出ます。金はドル建てで取引されるので、金の取引につられてドルの需給にも影響が出て為替が動きます。
ロンドンフィキシングは日本時間の深夜0時頃に行われるのですが、この時間帯に大口の取引が入り、市場が大きく動く傾向にあります。
ニューヨーク市場の特徴

ニューヨーク市場の通貨量はロンドン市場に次いで第2位ということもあり、取引時間内に動く通貨量はロンドン市場ほどではありません。
そのため、ロンドン市場の取引時間と重なるニューヨーク市場がトレンドが発生しやすいという特徴があります。
具体的な時間で言えば、日本時間の21時から24時くらいまで(冬時間の場合は、日本時間の22時から深夜1時まで)です。
さらに、この時間は中東などの取引時間とも重なり、投機目的の通貨取引だけでなく輸出入など関する実需用の両替なども行われるのため、取引され通貨量が多く、比較的明確なトレンドを形成しやすいです。
バイナリーオプションの取引時間帯で注意すべきこと

それぞれの市場の特徴と取引時間別のおすすめ手法をご紹介しましたが、共通の注意点があるので最後に解説しておきます。
夏時間と冬時間
日本には夏時間とか冬時間とかがないので忘れがちなのですが、ニューヨーク市場やヨーロッパ市場には夏時間と冬時間があります。
そのため、「取引を行う前に、現在が夏時間なのか冬時間なのかは確認しましょう。
ちなみに、各国のサマータイムの期間は微妙に異なるので、以下にまとめておきます。
- アメリカ/カナダ
3月第2日曜日から11月第1日曜日まで - ヨーロッパ諸国
3月最終日曜日から10月最終日曜日まで - オーストラリア
10月最終日曜日から翌年3月最終日曜日まで - ニュージーランド
9月最終日曜日から翌年4月第1日曜日まで
ヨーロッパに関しては2021年までの適用で、それ以降は廃止されるので覚えておきましょう。
ニューヨーク市場が最終締め切りになるオプションカット
ニューヨーク市場がオープンすると忘れてはならいのが「オプションカット」です。
オプションカットとは…
オプション(一定の価格での買う権利や売る権利)を行使しない場合に、反対売買をしてオプションを解消することです。
ニューヨーク市場には、通貨オプションの権利を行使できる最終締め切り時間があります。
例えば、1ドル100円の時に1ドルを99円で買える権利をもっている場合、99円よりも円が安ければ買い手に有利ですね。
しかし、逆に99円よりも円高だった場合は、不利になるので権利が行使されないことになります。
また、オプションを売った方も権利行使に応じるために現在の為替レートが不利になると判断すれば、あらかじめドルを用意しておく必要が出てきます。
このように、オプションカット前には売り手買い手の様々な思惑が交錯するので、それに便乗しようとする人も相まって、オプションカットの取引時間帯にオプションが入っているレート付近は注文が増える傾向があります。
そのため、オプションカット付近の時間帯は値動きが活発になり、オプションカット前後でトレンド転換が起こったりもします。
オプションカットの時間に入っているのに気づかずに順張りしていたりすると、予想が外れたりしますので注意が必要です。
まとめ
バイナリーオプションの勝てる時間帯と負ける時間帯について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
最後にもう一度、おさらいしておきましょう。
- 市場が開く時間帯
- 米雇用統計発表直後の時間帯
- 重要経済指標発表前後
- トレンド相場:日本時間の22時~翌朝2時頃
- レンジ相場:東京市場が開いている日本時間の午前中~夕方頃
バイナリーオプションは、勝てる時間帯を把握することで勝率はグッと上がるので、本記事の内容をしっかり押さえておきましょう。
白川です。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
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